模型製作記録 鉋木の机上から
◆GM・京急2000形製作記①◆
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●まえがき

本記事は、弊サイト開設のきっかけとなった、グリーンマックスのエコノミーキット「441A 京急2000形(2扉/3扉改造車)」の製作記録です。
そろそろ板キットを組んでみたいなーと探したところ、4両で編成が組めて塗装が比較的楽そうなこれがヒットしました。 KATOの京急2100の離合相手が欲しかった、という理由もあります。
今回は、個人的に馴染みのある3扉改造車を製作します。 モデルは2012年~の蒲田ローカル運用。 キット初製作のため変なところもあるかもしれませんが、何卒ご了承願います。

目次
購入・開封~付随車の床下機器取り付け(このページ)
サフと車体修正~各パーツの塗装(GM・京急2000形製作記②
色差し~完成(GM・京急2000形製作記③

●購入・開封

さて、キット本体と調べた限り必要そうなパーツ類を買ってきました。
台車・パンタ・インレタは指定品、動力はコアレスを使います。
ステッカーはクロスポイントの限定品です。 別売りなのは百歩譲っていいとして、直営店専売で一般流通ナシっていうのはどうなのさ……。
動力台車枠と動力用床下機器は一般にセット売られているものですが、京急2000の場合には動力台車枠と動力用床下機器をそれぞれ別のセットから取らなければいけないらしいです。 あほくさ……と思っていたら、秋葉原のクロスポイントにバラ売りがありましたので、これを購入しました。


さっそく開封してみます。覚悟はしていましたが、やっぱりクソ面倒くさそう……。
それにしても、組み立て説明があまりにもあっさりしてますね……。キット経験者ならまだしも、初心者がここにある情報だけで製作するのは難しそうです。

●パーツ洗浄・切り出し

まずはパーツを中性洗剤で洗浄します。 これをしないと塗装が上手く乗らないらしいです。
スポンジ等は使わず、指で丁寧に洗います。


洗いました。


車体パーツを切り出します。
ニッパーで切り離した後、切断面をカッター、金ヤスリ、紙ヤスリ(400~1000番くらい)で整えます。


仮組みをしてみます。


……乗務員扉の上、屋根と前面パーツの間に隙間がありますね。 後々修正しましょう。


4両分の切り出しが終わりました。


コアレス動力を入れるM2車の側面は、裏側のリブを削ぎ落とします(画像上)。
ちなみに、画像のようにどれがどの車両のパーツか書き込んでおくと取り違いの防止になります。

●車体組み立て

まずは側面と妻面でL字を作ります。
接着面に普通のタミヤセメント(白い方)をつけてから押し付けて固定し、仕上げに裏側から流し込みタイプのタミヤセメント(緑の方)を流し込みます。


同じ要領でロの字型にします。


屋根も接着します。
この時点でパーツの合わせ目をヤスリがけで消そうとしたのですが、サフを吹いてみたところあまり効果がないことが判明したため、後述の溶きパテを使う方法がよさそうです。


先頭車の例の隙間はタミヤパテで埋め、紙ヤスリで表面を整えました。


4両分の車体組み立てが終わりました。

●車高下げ

GMキットの車高は高 す ぎ る !
……ので車高を下げます。画像右がデフォルト、左が車高下げ後です。枕バネに車体が乗っているような、重量感のある印象になります。


まずは床板の台車が接するでっぱりを削ります(画像下)。横から確認して、切削面が水平になるように調整しましょう。
これだけで車高は下がるのですが、画像を見てわかるように穴の大きさが広がってしまいます。これは構造上仕方ないのですが、デフォルトのピン留めは使えなくなります。


ということで、代替となる固定方法を(先人の知恵を借りながら)考えました。
まずは適当なプラ板(今回はタミヤの2mm厚)を適当な大きさに切り出して2mmの穴を開け、タミヤの3mm(内径2mm)プラパイプを5mmくらいに切り、プラ板の穴の位置に合わせて接着します。 このプラパイプがセンターピンとなります。


これを床板の裏に張り付けます。穴の中心にセンターピンが来るようにしましょう。


あとは適当なネジで台車を固定すれば完成です。
台車の方の穴は、3mmプラパイプがスムーズに通る程度まで丸型の金ヤスリ等で広げておきます。


裏側から見たところ。今回はハンズで買ったM2*10mmのなべ小ネジ、ワッシャー、ナットを使用しました。


これで車高下げは完了です。KATOの2100と比べても遜色ない雰囲気になりました。


なお、この作業の注意点は、センターピンを垂直に接着することです。 センターピンの傾きは車体の傾きに直結します。
私の場合、なんか1両だけ車体が傾くなぁ……と思ったら、画像のようにセンターピンが向かって左側に傾いていました。 画像では左側を削って修正しています。これで車体の傾きは治りました。


ついでに動力車の車高も決めておきます。
取説には側面の裏に1mm角棒でリブを追加しろと書いてありますが、どうしても窓の高さと重なってしまうため、妻面の裏にリブを付けました。

●付随車の床下機器取り付け

板キットの床下は不正確、という話は聞いていましたが、想像を超えてテキトーだったので軽く絶望しました。
特にT車(画像上)はボリューム感から全然違うので、使わないM2車の床下も使って適当にアレンジしています。 Mc車は面倒くさいのでそのままです。


前面の床下機器は作り分けました。
浦賀方のM1c車(画像右)はデフォのまま、品川方のM3c車は機器を切り出して入れ換えて接着しています。 パーツ構成上、前面床下機器は余りパーツが多いので、失敗を恐れずにチャレンジしていいと思います。
なお、動力車の床下機器は、塗装後に取り付けます。

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